教育・研究

   

「リカレント研修」のすすめ

 

 大分大学教育学部附属幼稚園では平成29年度に保育者の「早期離職」の問題を取り上げ、県下の幼児教育施設にお勤めの経験年数の浅い先生方の悩みや困りについて、アンケート調査を実施しました。その結果、仕事量や人間関係よりも、日々の保育場面でどうして良いかわからず、戸惑いや不安を解決できないまま過ごしている実態がありました。

 そこで令和2年度より、「リカレント研修(就職してからも、必要に応じて教育機関に戻り再教育を受けられる循環・反復型の教育システム)」を提供し、県下の保育園・こども園・幼稚園などから多くの申込みがありました。「主体的な遊びの姿を引き出す援助がわかりました!」「いざこざ場面の先生の対応の仕方が参考になりました!」等の感想が寄せられ高い評価を頂いているところです。

 コロナ禍前には、小学校からの参加もありました。リアルな幼稚園現場に身を置いていただくことで、「環境による教育」については元より,本園教員の幼児理解の深さと,それに基づく援助のあり方,個別の支援のあり方など,幼児教育の全体像をつかんでいただきました。

 つきましては、新型コロナウイルス感染症対策が見直されたことを踏まえ、「リカレント研修」を県下の保育者と小学校の先生を対象にし、架け橋期におけるカリキュラムや教育方向の充実・改善につなげていけることを目指して年間を通した研修の機会を創出しました。ぜひお時間をつくっていただき、日頃の子どもの姿を通してしか図れない研修にご参加いただけるようお願いいたします。









このページのトップへ