教育・研究

本年度の研究

   <研究テーマ>

『遊びや生活の中で深く学ぶ子どもを育む』
~対話で「感じる」・「膨らむ」・「広がる」数の世界~

 本園は、教師一人一人が日々の保育を見つめ,園の教育目標の共通理解のもと、自己課題をもって研究に取り組むことが、保育力の向上とともに、質の高い保育につながると考え、実践に取り組んでいます。

 子どもたちが遊びや生活の中で,無意識のうちに「数量・図形」を用いて過ごしていること,私たち教師も何気なく保育の中で「数量・図形」にふれていたことに気付きました。そこで,子どもたちの遊びや生活の中で溢れている数量や図形などをひとまとめに捉えて『数の世界』と表現することにしました。1年次では,子どもたちの『数の世界』をみていくと,繰り返し遊んだり継続してかかわったりしながら,体験を重ねていくことが,知識につながり,学びが深まっていることが分かりました。2年次では,教師の「言葉」に関する援助が大切であることがみえてきました。そこで,“深く学ぶ子ども”の姿を,1・2年次から,繰り返し・継続して・言葉で表現して遊びが発展していく姿などと捉えることができました。

 3年次は,“深く学ぶ子どもの姿”を繰り返し遊ぶ姿から,遊びの中で思いが行き来する姿やうまくいかずに葛藤する姿など試行錯誤する姿ではないかと捉えることとしました。また,試行錯誤する中での「言葉」のやりとりを「対話」と表現しました。「対話」とは“教師と子ども”や“子どもと子ども”だけではなく“人と物”などの「やりとり」を意味しています。

 今年度は,子どもたちの「対話」がうまれるために,遊びの振り返りや創造ができるような環境の構成や子どもの思いを広めるなどの援助を工夫し,子どもたちが,それぞれの年齢に応じた「対話」を楽しみながら遊んでいる姿を追って研究をすすめたいと考え,研究主題を『遊びや生活の中で深く学ぶ子どもを育む』~対話で「感じる」・「膨らむ」・「広がる」数の世界~と設定しました。大学教員のサポートも得ながら全員で課題解決に取り組み、保育力の更なる向上と質の高い保育の実践をめざしています。





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