私達が観測できる『惑星系』は、 太陽系だけです。太陽系以外の惑星系を調査しようとしても遠すぎてなかなか できないのが現状です。 惑星系の一例として、太陽系の進化とその起源を細かい所まで理解できたなら、 もしかしたら、その結果は他の惑星系についても当てはめることができるかもし れません。

そういう意味で、今いるこの太陽系についての理解がより一層必要となってきます。

大きな流れをみていきましょう。




約46億年前、銀河系のある星の超新星爆発をきっかけに、 その衝撃波が星間雲伝わり、その密度にある変化が生じ出します。
星間雲の所々では、自分の重力を支えきれないほどの高密度になり、星間雲は収 縮を開始し、原始太陽系星雲が誕生します。
収縮するにつれて、その中心部の温度が徐々に上昇し、輝きを増していきます。 濃密な中心部で原始太陽が誕生します。非常に高温の原始太陽系星雲が原始太陽 のまわりを円盤状になって回転しています。
収縮が終了して、原始太陽系星雲が冷え始めると、ガスから鉱物の粒子が凝縮 し、重力により円盤の中心面に沈澱します。
この粒子はやがて大きな固まりになり、直径10kmほどの「微惑星」が誕生 します。
微惑星は互いに何度も衝突を繰り返し、破壊されたり、合体したりし て、原始惑星へ成長していきます。
原始太陽に近い領域では、岩石と金属を主成分とする「地球型惑星」が、遠い 領域では、氷とガスを主成分とする「木星型惑星」が誕生しました。

地球型惑星とは『水星金星地球火星』、 木星型惑星とは『木星土星天王星海王星』のことです。

こうして九つの惑星、太陽系が形 成されたのです。




Written by Harumi Fujishima