その惑星の中で、実際に生命が発生する確率



これまでの様々な条件を満たしてきた惑星が次にぶつかる壁は、『生命の出現』 です。有機物や海を持つ惑星から生命が生まれてくるのは、どれくらいの確率なの でしょうか?
また、この地球上でどのようにして生命は発生したのでしょうか? まずは、『生命の起源』について考えてみましょう。

『生命の起源』については、これまで何人もの学者達がいろんな説を考えて きました。現在の私達の持っている『生命の起源』についての概念は、特に ダーウィンやオパーリンなどの考えを基盤に成り立っているのです。

ここでは、生命誕生の過程を以下の2つの時代に分けてみてみましょう。

化学進化の時代 生物進化の時代

惑星誕生から最初の数億年。この時期が 『化学進化の時代』です。生命の誕生をもってこの時代は終りを告げます。 この時代のカギを握るのは、『惑星の環境』。
惑星により、この時代は数億年から数十億年とかなりの差があります。

次に舞台は、『生物進化の時代』へと移行します。 誕生した生物が進化し、多様化する時代です。ここでは、『惑星の環境と生物』 がカギを握ります。
もし、どこかの惑星で生物が誕生したとして、そこではいずれ、何らかの 文明(技術文明)をもった種が生まれるかも知れません。 惑星上の限られた資源、面積において、技術文明を持った生物は絶対に有利な 立場にいることができるはずです。

生物学者たちの意見は、二分しています。

地球上では、偶然にも幸運に恵まれて、生命が比較的早く生まれたが、他の星 では恒星の寿命の間に収まりきれないほど長い時間が必要かも知れません。

となると、地球が特別な存在なのでしょうか?
以上のようなことをふまえて、『fl』の値を予測してみましょう。

楽観的立場
fl=1

地球は、それほど特別な存在ではない。地球のように、適正条件を満たしている 惑星には、絶対に生命が発生する!!

保守的立場
fl=0.5

私達は、実際、ここにいる。その他の生き物もいる。生命発生の条件を満たしていた にしろ、偶然が重なったにしろ、この地球に生命は発生したのである。

悲観的立場
fl=0.0001(ゼロに近い)

そう簡単には生命は、発達しない。地球は特別で、偶然が重なって生命が発生した。






Written by Harumi Fujishima