生命誕生までの化学進化の時代

誕生につづく生物進化の時代

生命の進化と絶滅

サルからヒトへ



生命の進化と絶滅

原始地球上で、有機物ができ、そして生命のもとになるものが誕生します。 こういったことは、いろんな実験や考察から予測されたことです。

原始的な細胞が進化して、複雑な生物ができるまでの過程は、まだよくは 分かっていません。しかし、地層の中に残っている生物の化石を調べることで、 6億年前〜現在に至るまでの生物の進化の様子は良く分かるようになってきました。 『化石の歴史』を調べると、『生物の歴史』が分かってくるのです。

この地球上に生物が誕生したのは約35億年前のこと。 その後、単細胞のバクテリアが地球上に広がっていったとされています。 この時期から約6億年前までに生きていたバクテリア類は光合成を行い、次第に 繁栄を迎えてきたことが分かっています。

COM2+ 2+ 太陽光----->グルコース+酸素

それまでの地球の大気には酸素がなかったため、光合成によって『酸素汚染』が 生じ、酸素に適応できない多くのバクテリアが絶滅に追い込まれました。 彼らにとって、酸素は有害なものだったのです。 様々な進化を経て、酸素に適応できるようになり、有機物からのエネルギー生産に 酸素をうまく活用できるようになったのです。

生命の進化と絶滅
時代主な進化主な絶滅
6億5千万年前 先カンブリア時代 海生生物の分化 三葉虫などの海生無脊椎動物
カンブリア紀
5億5百万年前オルドビス紀 最初の魚類の出現
4億3千万年前シルル紀 陸上植物の繁茂
デボン紀
3億6千万年ミシシッピ紀 脊椎動物の陸上への進出 プランクトンや原始的な魚類
3億2千万年前ペンシルバニア紀 最初のはちゅう類の出現
2億8千万年前ペルム紀
2億4千万年前三畳紀 最初のほ乳類の出現
(恐竜も出現)
はちゅう類
2億年前ジュラ紀ほ乳類、はちゅう類
1億4千万年前白亜紀最初の鳥類の出現 恐竜
6500万年前古第三紀プランクトン、恐竜、 海生はちゅう類
2400億年前新第三紀人間が出現
(参考:スタンレー『進化と大絶滅』)
表中のリンク先は、アメリカです。

上の表のから見ても分かるように、生物は何度も進化と絶滅を繰り返してきました。 大規模な絶滅から小規模な絶滅まで、数限りない危機を乗り越えて、現在に 至っているのです。 絶滅の要因には、大規模な寒冷化といった環境の急激な変化が考えられています。



『生物』に関するサイト

国立科学博物館:生物の進化のページ

北九州市立自然史博物館:脊椎動物の系統と進化のページ

FIELD MUSEUM OF NATURAL HISTORY SERVER( In America )



Written by Harumi Fujishima