それらの生物が、知的生命に進化する確率


生命が発生しさえすれば、時間経過と自然選択によっていつかは知的生物へと進化 するのでしょうか?

たとえ生命が誕生したとしても、もし進化があまり起こらず、生命が原始的な段階に とどまり続けたとしていたら?実際、地球でも、35億年前〜6億年前にかけて 生物の進化は単純な段階でとまっていました。

地球型生命は誕生後、どのようにしていくつもの進化のハードルを越え、今に 至っているのでしょうか?さらに、どのようにして知性を備えるに至ったので しょうか?どのハードルも乗り越えることが奇跡のように思えます。

知的生命体を作るのにどんな進化の段階が必要であるかという観点から、 人類にとって大切であったいくつかの出来事 があります。

様々な星が輝く宇宙のなかで、たった1種類の生命の形しか私達は知りません。 宇宙に関する知識に比べて、生命に関する知識はまだほとんど知られていません。 人類の頭脳を研究し、それが将来どのように変化するか を考えれば、発達した知的生命体がどんなものであるか少しは想像がつくのでは ないでしょうか?

ここでの『fi』の値に対する目的は、少なくとも私達と同じくらい発達した 知的生命体を探すことです。ある惑星の支配的生命体(地球の場合、人間)がこ の特性を持っていないことも十分ありえます。この地球がここまでに至ったの もごく最近のことなのですから。また、知性体が出現するには海から上陸して くることも大切なことです。 このようなことを考慮して、予測してみましょう。

楽観的立場
fi=1

さまざまなハードルを乗り越えてきた惑星に、知性体の生まれない環境がある とは想像できない。地球の高等生物をみるかぎり、知性の発達はそれほど難し くないのではないか?

保守的立場
fi=0.5

もし、万が一、恐竜がもう少し賢くて、さらに天候に恵まれていたとしたら、今でも 恐竜がいたかもしれない。

悲観的立場
fi=0.01(ゼロにちかい)

知性の発達には時間がかかる。果たして、よその惑星上でも、30億年程度で、 原始的な細胞から人類のような知的な生物にたどりつけるだろうか? 不確定要素が多すぎる。




Written by Harumi Fujishima