HR図とは、恒星の進化、構造、性質等を研究する上で必要不可欠な図です。
縦軸:『絶対等級』。上に行くほど明るくなるように目盛る。
横軸:『表面温度』、『スペクトル型』、『色指数(BーV)』のうち、
どれか一つ。
この座標面上に、個々の恒星の位置を書き込んでいます。
解説
参考データ:Catalog of Stars within twenty-five parsecs of the Sun
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上図で説明していきましょう。
主系列星
左上から右下へと伸びる帯、この帯を主系列といいます。
星は、その生涯のほとんどの時間を主系列中で過ごします。
赤色巨星
右上のグループを赤色巨星といいます。
主系列星と比べると、同じ表面温度でも非常に明るい星です。
これは、『半径が非常に大きい』ことを意味しています。
白色矮星
左下のグループを白色矮星といいます。
主系列星と同じ表面温度でも、明るさが暗い星です。
これは、半径が小さいことを意味しています。
『矮星』というのは、『こびとの星』ということです。
この3つのグループはそれぞれ、半径と表面温度が違うので、これから
星の内部構造を予想することができます。
また、星の一生についても、それぞれの星がどのようにこのHR図を移動して
いくかを見ていくことで知ることができます。