ヘルツシュプルングーラッセル図


HR図とは、恒星の進化、構造、性質等を研究する上で必要不可欠な図です。

縦軸:『絶対等級』。上に行くほど明るくなるように目盛る。
横軸:『表面温度』、『スペクトル型』、『色指数(BーV)』のうち、 どれか一つ。
この座標面上に、個々の恒星の位置を書き込んでいます。

解説

参考データ:Catalog of Stars within twenty-five parsecs of the Sun

(Woolley et al 1970)
Mv:絶対等級
B−V:色指数。スペクトル型と対応。組合せは以下の通り。
B型 A型 F型 G型 K型 M型
*主系列中にある緑のマークは「太陽」の位置を示しています。


上図で説明していきましょう。

主系列星

左上から右下へと伸びる帯、この帯を主系列といいます。 星は、その生涯のほとんどの時間を主系列中で過ごします。

赤色巨星

右上のグループを赤色巨星といいます。 主系列星と比べると、同じ表面温度でも非常に明るい星です。 これは、『半径が非常に大きい』ことを意味しています。

白色矮星

左下のグループを白色矮星といいます。 主系列星と同じ表面温度でも、明るさが暗い星です。 これは、半径が小さいことを意味しています。 『矮星』というのは、『こびとの星』ということです。

この3つのグループはそれぞれ、半径と表面温度が違うので、これから 星の内部構造を予想することができます。

また、星の一生についても、それぞれの星がどのようにこのHR図を移動して いくかを見ていくことで知ることができます。




Written by Harumi Fujishima