そのような技術文明の平均寿命


いよいよ、この方程式の最期の項目になりました。

もっとも判断が難しい、文明の平均寿命『L』です。人類の文明が技術文明の レベルに達してからほんの1世紀ほどしか経っていません。ですから、この項 を考えるということは、人類の未来を考えることでもあります。

これから先のことを一体どのように予測していけば良いのでしょうか?

ここでいう技術文明とは、

『よその星の文明を探そうと考え、それが可能なほど科学の発達した文明』

ということです。 そのような文明を持った社会は、いずれ必ず以下のような問題に直面するでしょう。 そして今、私達が実際にこれらの問題に直面しています。 しかし、環境と調和し、この問題を乗り切れば、その文明社会は星の寿命まで栄え 続けることができるでしょう。

核戦争 人口問題と環境破壊

人類が滅びる要因は、上に挙げた人為的なものばかりではありません。 以下のような自然的な要因もあるのです。

種の衰退

火山活動の活発化

巨大天体の衝突
以上のような危機を考慮して、『L』の値を予測してみましょう。

楽観的立場
L=100万年

科学技術を使えば、将来必ず人類は銀河系内の大部分を征服できる。
その期間は、100万年!!

保守的立場
L=1000年

文明が発達し、生き長らえ、 交信に興味を持ち続けるなら、自然限界まで達するであろう。

悲観的立場
L=100年

非現実的かも知れないが、いずれ地球上のどこかで核戦争が勃発するかも知れない。 あるいは、オゾン層の破壊が進み、私達が生き伸びていけなくなくなるかも知れない。




Written by Harumi Fujishima