9月30日 (日)     臼杵での合宿

学生の必修単位である「体験実習」を臼杵で合宿することになって今日から1泊2日で出かけた。
2ヶ月前から準備をして、細かいことを考え出したら心配なことばかりであったが、無事に始まった。
朝大学を出るとき、雨が降っていたので天気を心配したが、臼杵に着いたら雨も上がり、それほど暑くもなく、屋外を散策するにはよい日になった。

まずは臼杵石仏の見学。
有名な割にはこれを見たという学生は少ない。あらかじめガイドを頼んでおいたので、説明を聞きながら拝観をしたが、これまで何気なくみていた仏様も話を聞きながら見てみると、なるほどと思い、理解が深まった。
これまでに数回訪ねているが、これまでとは違って充実して見ることができた。

昼食は臼杵の郷土料理。黄飯とかやく、それに味噌汁がメインとなったごはんである。
午後からは町並み散策。
講師の先生に見所を伺ってから町並みを歩く。

臼杵もよい町である。
大分県の中で市町村合併の前からある「市」はどこにいっても興味をそそられる。
臼杵はこじんまりとしているが、まったりとした雰囲気がうれしい。

夜は食事の後、学生の交流会。
「先生も参加しますか?」と誘われたが、ばたばた走るようなイベントのようだったのでパスした。
初日は予定通り事故もなく、無事終わった。

9月29日 (土)    学会その2

昨日に引き続いて熊本での学会。
今日は一般講演である。
最近は若い人の元気のよい発表が目立つ。
好ましいことである。

この学会では3年前から優れた発表を表彰しようということになって、一昨年と今年はその審査員として発表を聴いた。
支部発表賞制度ができてから、支部大会で発表される研究内容もずいぶんレベルアップしている。
優れた指導者の下で、バイタリティ溢れた若い人たちが日夜努力している姿が目に浮かぶ。

こういうよい仕事を見ていると、私ももっと頑張らなければと思う。
しかし、ここ数年、なんだか忙しく過ごしてきたら、流れに完全についていけなくなってしまったような気がする。
由々しきことである。

学会でよいことのひとつに研究者との交流がある。
今の時代、ひとりで研究を進めていくことはなかなかむずかしい。
他の大学の別の分野の先生と一緒に研究をすると、今まで見えていなかったことなどが見えてきて研究も面白くなる。

しかしクリアしなければならに問題もある。
そんなことを言っていてはいつまでたっても始まらないから、とにかくやってみましょうという話が具体的に持ち上がった。
来年度に向けて楽しみなテーマが一つできた。

9月28日 (金)    熊本での学会

学会のため、熊本に行った。
熊本は近いようで遠い。
おもしろそうなところはいっぱいあるのだが、なかなか縁がない。

JRで行った。
豊肥線だ。
いつも大分から大分大学前までは通勤で利用しているのであるが、その先はめったにのることが無い。
しかしこの路線は車窓の景色が美しく、乗っていても飽きない。

車窓の景色を楽しむには一番前の席に限る。
その席に座るために、家を少し早く出て、始発の別府から乗ることにした。
運よく特等席にありつくことができた。

季節は夏から秋。
稲穂が黄色く色づいている。
阿蘇ではそばの花が綺麗に咲いている。
立野のスイッチバックは何度体験してもわくわくする。

熊本までのあっという間の3時間であった。

学会は評議員会と総会、それに特別講演の3本立て。
評議員会は学会活動の情報が早く入手できるのでありがたい。
総会は出席することに意義がある。
特別講演はそのときそのときのホットな話題が提供される。

今回もメタボリック症候群に関する講演があった。
今、あちこちで関心を集めている。
ただ、思ったことは、まだ混乱している部分があるようだ。
つまり、同じような講演も、演者がかわると考え方が変わったり、表現が変わったりする。
どれが真実を点いているのかわからなくなる。
雑誌を読んだりして勉強したらまた違った観点から書いてある。

私たち教員の仕事は、ホットな専門的な話題を迅速に分かりやすく学生に提供することが一つの使命であるが、メタボリック症候群のことについてはまだまだむずかしい。

9月27日 (木)    取材

8月に続いて取材を受けることになった。
私如きが取材を受けるほどの仕事をしているのかと思ったが、雑誌の連載モノの企画で、以前、某大学の後輩がこの取材を受けたときに、私のことを紹介してくれたらしい。
時を同じくして、大学のある先生も紹介してくださったらしい。

大学が商品開発にかかわったストーリーを紹介するという企画である。
これまで、いくつかてがけた企業との研究成果が、「商品」といった形になっている。
私たちの研究においても、自分自身は商品開発にそれほど役に立ったとは思っておらず、もっぱら企業の努力によるものが大きいと思うのだが、こうして役割を評価していただけるのはありがたいことである。

取材はライターとカメラマンがひとりずつ。
さすがに手馴れていて、カメラマンは、よい写真が撮れるような状況をうまいこと設定するし、ライターの取材はこちらが言いたいことをうまく聞いてくる。
プロの技である。

取材を受けた雑誌は全国的に売られている雑誌で、私もずっと定期購読していたものである。
どんな記事になるのか今から楽しみだ。
掲載される雑誌の発売日が決まったらまたこのつれづれ日記でお知らせします。

9月26日 (水)     今日の一日

昨日はそろそろウォーミングアップをなどとのんきなことを言っていたらそんなひまもなく、いきなり後期が始まったような一日だった。

午前中は以前から出向いている非常勤の学校での授業。
大分大学とは学校の雰囲気も学生の雰囲気もずいぶんと違う。
授業のときにしか学生の顔を見ないから、なんとなく距離があって、何回授業をやってもその距離は縮まらない。
そんなちょっとしたことが気になって不要なエネルギーを使っているような気がする。

午後は研究プロジェクトの会議。
来賓、オブザーバーの出席があったので、いつもの会議より緊張し、気合も入る。
議論もいつもより白熱していたような気がした。

夕方になって少し時間を持つことができたので、考え事をした。
新しいゼミの学生もほぼ決まり、テーマを考えなければならない。
4年生は卒論のまとめをどのように導いていくかを考えなければならない。
これまでやってきた実験の結果をじっくり見ることも必要。
それに基づいてどんな学会でどんなことを発表するのか。
などなど。

久しぶりに半日立ちっぱなしで授業をやったら体が疲れた。
立ち続けるというのは結構体力を使うものである。
おかげで夜眠気が来るのが早かった。

9月25日 (火)    夏休みも終わり

2回目の3連休が終わって、いつもの忙しさが戻った一日だった。
朝一でゼミの打ち合わせをした後、動物実験。
終わって息つく暇もなく、学生と合宿の打ち合わせ。
午後からは学生への成績配布と合宿の説明。
それが終わってから魚の実験。
気がついたら日が暮れていた。

学生がキャンパスに戻ってくると夏休みも終わったなと感じる。
夏休みの間は自分のペースを優先して仕事を進めることが出来たが、学生の夏休みが終わると、毎日のスケジュールは講義や学生指導など、学生主体のものとなる。

暑かった夏の疲れが出るのも心配な今日この頃。
残った9月の1週間の間にウォーミングアップをして10月の後期の開講に備えようと思う。

9月24日 (月)     彼岸花

この時期、大学のあちこちで彼岸花が咲く。
今年は例年に比べ、咲き始めが遅いようだ。
グラウンドから上がってくる坂道の花はまだつぼみのものが多い。

今年はいつまでも暑かったから、というかまだ暑いから、彼岸はもう少し待ってくれということなのだろうか。
「暑さ寒さも彼岸まで」というが、体育の日くらいまでは暑いのではなかろうか。

彼岸花には毒があるという。食べなければ問題ないので、もっぱら鑑賞して楽しんでいる。
あの鮮やかな赤色にとても惹かれる。
好きな色だ。
まわりの草の緑が少し元気をなくしかけているので、特に綺麗に見える。

今週は後期の前哨戦といった週になりそうである。
学生に成績を配り、学会があり、合宿がある。
そろそろ夏休みモードから日常モードに切り替えなければならない。

9月7日 (金)    習性

昨晩は寝るのが遅くなって結局床についたのが、午前2時だった。
早寝の私にしてみればきわめて異例のことである。
毎朝5時前におきるので、睡眠時間は3時間しか取れないことになる。
睡眠不足は超苦手な私にとっては苦痛である。

しかし、何も5時に起きて始発に乗って研究室に来なければならないと決められたわけではなく、自分が勝手にそうしているのだから、臨機応変で、それが無理なときにはゆっくり出てきてもよいのではないかと思い、目覚ましを1時間遅くセットした。
本当はもう少し遅くしたかったのだが、8時から4年生と打ち合わせをする予定にしていたので、それには間に合うようにしなければならない。

結局、5時40分に目が覚めた。
そのあと、洗濯物を取り込んで、干して、ごみを捨てて結局いつもと同じ始発の列車に間に合った。
食事はコンビニで買ったおにぎりを列車の中で食べた。

習性とはおそろしい。
多少狂うところがあっても、要のところは狂わない。
しかしそういうことが規則正しい生活を送る上で価値があることなのかもしれない。

昨日書いたように、明日からしばらく仕事を離れます。
仕事も大切ですが、人生にはそれ以上に大切なこともあり、そっちにエネルギーを注ぎます。
しばらくの間つれづれ日記もお休みしますが、また復活する予定です。

まだまだ暑い日が続きますが、体調など崩されないようにご自愛ください。

9月6日 (木)    代休

なんだかずいぶん前の話のような気がするが、6月にはしか事件で休講となり、その振り替え授業が7月の海の日に行われた。
その分の代休を9月7日までにとってほしいとの連絡があり、いつ休みますかと尋ねられるたびにもう少し待ってくださいなどと言っていたが、ついに時間もなくなったので今日代休をとることにした。

とはいうものの、あいかわらず始発で出てきて午前中は後期の授業の準備をしたり、原稿を書いたりとしていた。
午前中に総務係に行ったら、「先生、今日はお休みじゃなかったんですか」などとひやかされ、「昼から休みますから」と笑って答えておいた。

明後日の土曜日からしばらくの間、仕事ができなくなる状態になるので、その間の準備やら、復活した後の準備やらに時間をとられた。戦線離脱の間の気分的な面もどのようにしていくかを考えておかなければならない。

今年の夏休みは少しペースダウンをした。
このところ数年の間、今から思うと、上の空で人生を送っていたような気がしていて、どんな仕事をしてどんな生活をしていたのかよく思い出せない。
自分を見失っていたのではないかと思う。
今年の夏はペースダウンしたおかげで、ある程度好きなこともできたし、心身ともにある程度のリフレッシュができたような気がする。
自分を取り戻す時間は本当に大切だと思う。

以前なら代休などあっても無きが如くで仕事にやってきたが、休めるときにはきちんと休んでおかないと、結局アクティビティーが落ちることを感じた夏休みであった。

9月5日 (水)     打ち合わせ三昧

今日は朝から打ち合わせの一日であった。
来週に控えている卒論の中間発表の打ち合わせ。
今年は6人の学生がいるので、一人30分やっても3時間かかり、半日を費やすことになる。
これを3回やると一日半分の時間を費やすことになる。
結構な時間となるが、打ち合わせを重ねるごとに内容が良くなっているのをみていくのはうれしい。

学会発表の打ち合わせ。
11月に発表する要旨を今週中に送付しなければならないので、これについての打ち合わせ。
要旨はあとに残るので、文章表現の細かいところにも気を遣わなければならない。

学部内の会議。
結論に至るまでには、他に解決しなければならない問題が数多くあり、なかなか議論が進まない。
議論があっちにいき、こっちにいきとふらふらしているように見えるが、そのうち落ち着くところがあるのだろう。

プロジェクトの会議。
2週間に一度ずつやっている会議である。
2年間のプロジェクトも最後の4半期が近づいてきた。
何らかの形で成果をあげなければならないが、だいたい当初の計画通り進んでいるので、それほど気に病むことはないのだが、設定した目標に対する到達度がどのくらいになるのか、これからの研究にかかっている。

このように打ち合わせで一日を過ごすことができるのも9月ならではのことである。
研究室の中ではどこからとなく、もう一度8月がきたらいいなとか、9月がずっと続くといいなとかいった声が聞こえてくるがまったく同感である。

9月4日 (火)    卒業生の来訪

夕方、この3月に卒業した卒業生がふらっと研究室に立ち寄ってくれた。
私のゼミの学生ではなかったが、6月に大分駅で偶然会ってその時は元気そうだったので安心していた。
今日も元気そうであった。

仕事はとても忙しいという。
朝は9時過ぎに出勤し、家に帰り着くのは毎日22時、23時で、休みもろくに取れない毎日だという。
仕事は仕事で毎日のように上司からは怒られるし、お客さんからは怒られるで、そのたびに泣いて過ごしているという。

そんな話を聞くと、いつ職場をやめても不思議ではないような気がするのだが、話を聞いているととても生き生きとしている。目も輝いている。
彼女は学生のとき、どちらかといえば、暗い印象の学生であったが、とにかく負けず嫌いで頑張り屋さんだった。
成績も学年で一番良かったのではないかと記憶している。

若い頃の苦労は買ってでもしろといわれるが、まさに今の彼女は苦労を買って、それを糧にして自分を大きく成長させている真っ只中にいるように見える。
こういう人生はおもしろい。
おこられても失敗しても明日につなげようという気持ちになれる。
そして明日につながる。そして進歩する。

こうやって卒業生が活躍する姿を見るのは本当に嬉しい。
そして、学生の時にはほとんど縁が無かったのに、卒業してからこうして気にかけてくれて顔を見せてくれるのも嬉しい。
体には気をつけてますます活躍してほしいものだ。

9月3日 (月)     虫の音

秋を実感する今日この頃である。
日が暮れて研究室から大分大学前駅まで歩く途中、草むらの中からこおろぎやキリギリスの鳴き声が聞こえる。
秋がやってきたなぁと感じる瞬間である。

秋はなんとなく物悲しい。
こおろぎやキリギリスも残り少なくなった命を知ってか、一生懸命に鳴いてその存在をアピールしているように感じる。そして子孫を残して朽ち果てていく。
自然の摂理とはいえ、なんだかさびしい。

新学期も始まって列車には高校生の姿が目立つようになった。
昔の高校生に比べて元気が無いのが気になる。
夏休みを十分に楽しめなかったのだろうか。
それとも楽しみすぎてエネルギーを使い果たしてしまったのであろうか。

徐々にペースを上げていけばよかろう。

9月も中旬くらいまでは夏から秋へのスイッチングがうまくいかず、心身ともに疲れ気味になるが、10月の声が近づくと秋祭りが始まる。
この一年の収穫に感謝する秋祭りには夏祭りのような派手さはないが、楽しみである。

9月2日 (日)     総合演習

今日は3年生の教職必修科目である「総合演習」の発表会があるので朝から研究室にやってきた。
先だっての中教審の報告によれば、小中学校での総合学習の時間を減らすことを答申するらしく、この「総合演習」の科目にも影響が出るのではないかと思っている。

ともあれ、今年も4月からこの演習の準備をしてようやくこの日を迎えたのであるが、この科目は担当する側にとっても一番エネルギーを必要とする授業である。
学生は何をやってもよいといわれているし、指導するほうもどのように指導していったらよいか、毎年状況が変わる。
今年も特に7月8月は打ち合わせの機会が多く、かなりエネルギーを費やした。
学生がこの授業は4単位くらいほしいと言っていたが、教員も授業の貢献度を2倍くらいに増やしてほしいと思う。

しかしこの演習の面白いところは、毎年学生が設定するテーマが異なっていることで、完成したものを見るのは非常に興味深い。
各分野がいろいろな発表をするのだが、なるほどと考えさせられるものがあったり、こいつは手を抜いていい加減にやったなと思わせるものがあったりする。

昼過ぎに発表会は無事終了。
しかしながら私にはまだレポートを読んで評価をつけるという仕事が待っている。
この成績をつけ終わると本当に前期の授業が完了する。

9月1日 (土)    大分のおいしいもの

今日から9月。いつもの年なら、小中高校の授業が始まるので、夏休みが終わったことを実感させるのだが、今年はカレンダーの都合で今日はお休み。そのせいか、夏休みが終わったという気がしない。

午前中、デパートに行った。
大分の名産品を一堂に会して展示即売会をやっていた。
盆暮れにはお世話になった県外の人たちに大分県産の何かを気持ちだけ送ることにしているのだが、いつも迷う。
それは、送ったものがどれほどおいしいものか確認できずに送るからである。

今日行われていたイベントはそういう意味では非常にありがたいものであった。
お店に出ている試食の数々を片っ端から試食して、値段と味を評価してきたのである。

百聞は一見にしかずというが、食べ物に関しては百聞は一食にしかずと言える。
これまで良さそうだと思って送っていたものが、期待にたがわずおいしかったり、良さそうだと思っていたものが、意外においしくなかったりして、今後の参考になった。

2年前に開発にかかわった製品は良く売れているようで、とてもうれしかった。

大分の食べ物はうまいものが多い。
特に自然の味を生かして、変に手を加えていないものが良い。